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「36度7分。
だいぶ熱下がったな」
「今日は学校行くよ」
「まだ少し平熱より高いんだから、
無理だけはすんなよ?」
翌朝になって、だいぶ気分は良くなった。
昨日は星菜が家に来てくれて、気付いたら夕飯の時間まで寝ちゃってて
東夜がお粥を作ってくれたんだ。
少し、塩辛かったけど、
嬉しくて、熱なんてすぐ吹っ飛んじゃったよ。
「やべ、時間。
オレもう行くわ!」
「うん、気をつけてね」
バタバタと家を出ていく東夜。
カーテンを開けて外を眺めていると
駆けていく東夜と、
家の前で待っている、蓮くんが見えた。