進学式も出席番号順だった。私の後ろの子は、教室だと列が違ったからこっそり挨拶。桧室紗希(ひむろ さき)って言うらしい。で、やっぱり六小生だった。
「紗希ね、和弥くんのこと好きだからあんまり仲良くしないであげて」
って、桧室さんの隣にいた子に言われた。えー!ってビックリしたけど、顔が赤い桧室見たらそうなんだぁって。
「大丈夫だよ、私、好きな人いるから」
「そうなの?」
「うん。あ、ほら、あそこで誘導してるのがそうだよ」
進学式の担当係になったーって言ってた蓮くんは、私達の席より後ろで誘導してる。さっき側を通る時に小さく手を振ったら、蓮くんもちっちゃく振ってくれた。
「うわあ、カッコイイ!え、でも高校生でしょ」
「うん。三つ歳上なの」
うん、やっぱりすごいカッコイイ。
「だから、大丈夫だよ。私、蓮くん一筋だもん」
式が始まると暇だった。やっぱりつまんないなあ。色んな人のありがたいお話を聞き続けるのって、結構疲れる……。ぐったりし始めた私は、でも、蓮くんの名前を聞いて元気に なった。
だって高校進学代表で蓮くんが登壇したの。教えてくれないんだもんなぁ、蓮くん。
すらすらと流れるように語った蓮くんの話はすぐに終わっちゃって、短い!って思ったけど。でもほんと、カッコよかった……!優しい声とか、ピシッと伸びた背とか。ほんともう、大好き……!って思った。
蓮くんが終わっちゃえば、またすぐ暇になったけど。蓮くんへのドキドキが消えなくて、あっという間に感じた。
「紗希ね、和弥くんのこと好きだからあんまり仲良くしないであげて」
って、桧室さんの隣にいた子に言われた。えー!ってビックリしたけど、顔が赤い桧室見たらそうなんだぁって。
「大丈夫だよ、私、好きな人いるから」
「そうなの?」
「うん。あ、ほら、あそこで誘導してるのがそうだよ」
進学式の担当係になったーって言ってた蓮くんは、私達の席より後ろで誘導してる。さっき側を通る時に小さく手を振ったら、蓮くんもちっちゃく振ってくれた。
「うわあ、カッコイイ!え、でも高校生でしょ」
「うん。三つ歳上なの」
うん、やっぱりすごいカッコイイ。
「だから、大丈夫だよ。私、蓮くん一筋だもん」
式が始まると暇だった。やっぱりつまんないなあ。色んな人のありがたいお話を聞き続けるのって、結構疲れる……。ぐったりし始めた私は、でも、蓮くんの名前を聞いて元気に なった。
だって高校進学代表で蓮くんが登壇したの。教えてくれないんだもんなぁ、蓮くん。
すらすらと流れるように語った蓮くんの話はすぐに終わっちゃって、短い!って思ったけど。でもほんと、カッコよかった……!優しい声とか、ピシッと伸びた背とか。ほんともう、大好き……!って思った。
蓮くんが終わっちゃえば、またすぐ暇になったけど。蓮くんへのドキドキが消えなくて、あっという間に感じた。
