蓮くんとはお互いの母親同士が仲良しで、三つ年上の私の幼馴染み。皆月蓮斗っていう。今日から国立第一大附属高校の一年生。因みに私は中学一年生。

　高校と中学の校舎が同じで、各教科の先生も一緒だって蓮くんが言ってた。


　国立大附属の幼稚園と小学校はたくさんある。小学校から第一から第八まである大附属の中学に進むのが最後のお受験になる。因みに人気は勿論、第一大附。制服が一番可愛いし、校則も比較的緩いし。その代わり、勉強は難しい！


　中学の進学試験という名だけど、通う大学まで決まるから大学入試とも言われてる。まぁ、私の場合は日々の宿題を蓮くんに教わってたから、問題無かったけど。

　それでも蓮くんと同じ学校に通うのが夢だったから、勉強したんだ。その反動で、冬休みはいつも以上に満喫しちゃったんだよね。

　蓮くんに「好き」って言ったのは幼稚園のとき。蓮くんはすぐ「俺も好きだよ」って言ってくれた。


　小学校のみんなは、あの皆月くんが私なんかにってハイハイって流されちゃって信じて貰えなかったけど。


　泣いてる私に蓮くんは「僕のおくさんにしてあげる」って言ってくれたんだ。


　今でも、蓮くん優しいの。
私のだいすきなひと。