ひらひらと舞い落ちる、
桜の花びらの下で、

 キラキラと輝いているように
見えた。



「おはよう、ゆう。お、制服姿可愛いじゃん」


 そう言ってぽんぽん、って頭を撫でられる。実は制服が家に届いた時も、わざわざ着て見せに行ったんだよね。でも、また褒めてくれた……!


「今日からまた学校生活とか、春休み短すぎるし。ゆうは春休みの宿題無かったもんなぁ?冬休みは泣きついてきたけど」

 う、って言葉に詰まる。そう言えば。小学校最後の宿題もかよって突っ込まれたっけ。


「だって蓮くん、教えるの上手いんだもん」


 学校の先生より分かりやすいから、普段の宿題も分からないとこがあると聞きに行っちゃう。

「ま、勉強くらいなら幾らでも教えるけどさ」

 って笑う蓮くん、やっぱり優しい。


「やっぱり校門の桜はすっげぇなぁ。あ、そう言えば明日の雨らいしんだけど、散っちゃうかもしれないから今日、花見行っとく?」

「行きたい!!」


 蓮くんとお花見なんて断るわけない。右手を高く上げた私に、蓮くんは「おー、すげぇ元気」って笑って。「分かった」って言ってくれた。