「じゃあ、隣失礼しま〜す、」
そう言い、隣にストンと腰をおろす少女。
そんな行動にイラつきを感じたが、何故か立ち去る気にはならなかった。
「あ、自己紹介してないね、私は3組のリオ。名前…聞いていい?」
そう聞かれながら顔を覗かれる、勢い良く少女がいない方へ首を向ける。
関わりたくないと思っていても、それとは矛盾に少年の口は動いていた。
『…リュウ』
「え、リュウ?」
『キリュウ、』
少年はこの時から、普段他人に感じる感情から違うものを感じていたが、その感情からは目を逸らすことしか出来なかった。
「へ〜、カッコイイ名前だね!!」
『4組…』
「隣だったんだ!!というか、4組って頭良いクラスだよね!?すごい!!」
この学校は、クラスによって学力を分けており、数字が大きくなればなるほど学力は上だ。
