ー…放課後、まだざわつく教室…


「あすかー!明日学校休みだしパーっと夜まで遊ぼー!」

帰る支度をし椅子から立ち上がった眼鏡をかけた文系のような大人しい少女、高橋あすか。

あすかは声をかけてきた友人に、眉を下げ申し訳なさそうに「ごめんね」と謝った。


「今日は、その、行くところがあるから…」

「行くところ?……あっ、そっか!今日は約束の日、だっけ?」

「…うん」

ー…そう、大事な人と約束した日…そして、最後の日…