〔短編〕夏の夜の蛍

決断しろ、そして勇気を振り絞れ!


「よし、皆集まったね」

圭太が満足げに言った。

「えーっとね、僕はね、この村に興味があるんだよ。

その名も、大森村!」

「おーもりーむら?聞いたことねーぞ、圭太」

「そうね、地理は好きだけど、聞いたこともない」

「これは、K県のとある小さな農村なんだ。そこでは、毎年夏になるとお盆祭りを開催するらしい。
冥福を祈る祭りらしい。

そこには、大きな森もあるし!行こうよ」

珍しく圭太は、興奮していた。

「えっ......でも、K県って少し遠くない?」

「いや、二つ先の県だ。おまけに、電車でも2時間半くらいだしね」

未知なる場所に3人だけで行くのに、流石に麻実は躊躇った。

「え、でも、3人だと危ない.....」

「行こうぜ!近いし、俺たちだけで冒険だ!よし、14から出発だ!

俺は13日、ばあちゃんのお墓まいりを済ませておく!

よし、そうと決まれば出発だな!ガハハ!」

大輝は豪快に笑っているし、圭太は小躍りをせんばかりだった。

仕方あるまい。
麻実はため息をついた。