傷口に81%






――――私には、深梨君を拒めない。






本当は、誰よりも優しいのを知っているから。



それだけじゃない。





好きだから。



好きすぎるんだ――






今回だって、独りになる私を蔑むように見せて、少しは気にして来てくれたでしょう?


私が一人にならないように。




自惚れだとしても。


私は深梨君の優しさなんだと、信じることしかできなくて。



信じていないと、自分を保てなくなりそう。




好きだよ。深梨君。





一方的。


周りはおかしいと言うけれど、私は今の関係と距離で十分だ。これ以上望むなんて、到底できない。




でもやっぱりこの距離が、近づくことはないこの距離が、






もどかしい。





だけど、この距離を壊してしまったら、最後。



私たちの関係は終わってしまう。





なかったことにされるんだ―――






そんなの、息が詰まるほどに苦しい。