伝えたいこと、伝わってほしいこと。



バサッ…


彼が私の腕を掴んで助手席に引き戻した。


彼の唇が優しく私の唇に重なった。
しばらくそのまま。
車の中だなんてすっかり忘れてる。


『おやすみ。』


そう言って離してくれた彼。


今まで以上に彼に恋してるなんて。
まだそばにいたいって思うもん。


「おやすみ。」


そう言って、車を降りる。
私は車が見えなくなるまで見送った。