昼休みが始まり私達は校庭へと移動する、

私達の学校はお弁当だからいつも自分で作ってる

「楓ちゃん!お弁当一緒に食べよ!」

「うん!もちろんっ!花は今日もお手伝いさんからのお弁当?」

花は結構なお嬢様、家も広いからお手伝いさんがいるから、毎日お弁当はお手伝いさんが作ってくれるらしい

「うん!いつも量が多いからお腹がいっぱいになるよ~楓ちゃんと蘭ちゃんは?」

「私はもちろん手作り!」

「私は楓に作ってもらったりお母さんに作ってもらったり!」

蘭はいつも寝てるからね

「へぇー楓ちゃんは凄いね~自分でお弁当作るなんて~尊敬するなぁ...」

「そうかな?今度花にも基本的な料理の作り方教えよっか?」

「うん!宜しくお願いします!蘭ちゃんは?」

「わ、私はパスで」

「蘭は料理が上手ではないからね...」

「もういい!早くご飯食べよ!」

その言葉に合わせて私達はお弁当をあける

「うわぁ!凄い!楓ちゃんりんごの兎入ってる!」

「少しは可愛く見せないとね...花は相変わらずすごい品数だねぇ...」

花のお弁当に感心していると、蘭の方から悲鳴が聞こえてきた

「あー!今日トマト入ってる...」

「蘭は今日はお母さんから作ってもらったよね」

「うんそうなんだけどトマトは入れないでって言ったのに..明日はお弁当お願い!」

「はいはいわかった」

「やった!楓がつくるお弁当私の好きな食べ物ばかりだから大好きなんだよね!」

蘭はガッツポーズをしつつ言った

「そう言えば、今日一時間目アイスおごるって話してたよね?あれどうなったの?」

急に花が話を変えてきた

「もちろんおごるだろ?」

しかも翼と輝が話に入ってきた

「おごってあげるよ!私の言葉に嘘はないから!」

「よっしゃ!弁当美味そう...唐揚げ貰い!」

「あ!翼!あんたも弁当あるでしょ!?盗らないでよ!」

「ウマッ!これお前が作った!?」

「失礼ね!ちゃんと作った!! 」

「楓ちゃんはすごくお料理が上手なんですよ?」

花が話を盛り上げてくれる

「へぇ...意外...俺も唐揚げ貰い!」

「輝!意外ってひどい!って私の唐揚げがぁ...!」

「楓ちゃん私のおかず少しあげるよ?」

「花!ありがとうっ!」

「あ、ずるい!私もおかず貰う!」

「あ、俺も!」

蘭と翼が話に入ってくる

「蘭は何もとられてないでしょ!?しかも翼はさっき私のとった!」

「いいよ?蘭ちゃんは何が欲しいの?」

「やったね!花優しい~!えっと...エビフライ!」

「俺は無視かよ...」

「はいどうぞ、楓ちゃんは何が欲しいの?」

「私は...ポテトサラダ!」

「うん!いいよ!はい
氷野くんは何が欲しいの?」

「えっと...」

「あ、野菜しか残ってませんよ?」

「え!野菜...ならいいです!」

「そぅ?じゃあ良いけど...」

「翼、野菜苦手だったよね..」

「えー!意外!」

蘭がびっくりしたように声を出した

「だから、今度から野菜ばかりにお弁当しなくちゃ!」

だってそうでもしないと翼にとられるし!

「えーお前の作った弁当食べたかったのに~」

「食べてもらわなくて結構です!もう、アイスおごってあげないよ?」

「それだけは勘弁してください...!」

翼が私に謝ってくる

「ふふっ...あ、そう言えば、氷野くん今日図書委員じゃ...?」

花が不意に翼に言った。
すると、しばらくして翼の叫び声が出た。

「うわぁぁぁぁ!そうだったぁぁ!やばいヤバイ...同じ当番の内藤厳しいから!」

内藤玲ちゃん、私たちと同じクラスで結構美人

でも笑わないから『氷の女王』と呼ばれている。

「急がないと!絶対に怒られる!!輝!またあとでな!」

そう言って翼は走って図書室まで行った

「あ!蘭ちゃん!私達も放送委員集合って言ってたよね!」

「あ!そうだった!急いで行こう!楓!また後で!」

「放送委員頑張ってねー!」

蘭と花も行った