ーーーーー蓮 side



久しぶりの感覚
体がどれだけ欲していたか
俺の中の血がさわぎ
力がみなぎってくる



優愛を起こしきて
優愛の 甘い香りに
血が欲しくてたまらなくなった



血を堪能していると
優愛が眠りに落ちたのが
わかった



「…やべぇ、飲みすぎたか」



部屋は むせ返るような
甘い血の香りに包まれていた





ベットの上に広がる
傷みを知らないミルクティー色の髪
小さな顔 に
閉じられた大きな目を囲む長い睫毛
ほんのりと色づいた頬に
形の整った唇


俺が知る誰よりも
可愛らしく、美しかった



頭を優しく撫でながら
優愛の寝顔を眺めた