「 ーーぁ、ーーて、 ゆあ!」
んー、
まだ 眠い…
シャーっ
「…っ! カーテン閉めて!
眩しいっ!」
カーテンを突然開けられ
日の光が顔にかかる
「優愛が起きねぇから
わりぃーんだよ」
なんて笑いながら言う男は
篠宮 蓮 (シノミヤ レン)
私の幼馴染で
いつも一緒にいてくれる大切な人
まだ笑ったままカーテンを閉めてくれた
私たちは
例え、些細な逆光でも
目に入ると辛い
夜を好むイキモノ
「ーッ、 はよ。」
蓮の目が血の色に染まった
「優愛、 俺に
オマエノ血ヲ…」
ふわっと笑った彼は
私の首元に 牙を立てた
私たちは
ヒトのカタチをしたバケモノ
ーーーーヴァンパイア