君と明日を




ーーーーー優愛side




蓮との勉強を終えて
自室に戻って
ベッドに横になると
布団に残っていた自分の血の匂いで
少し渇きが襲ってきた


そういえば、今日は飲んでない
そう思って ベッドの脇にある棚から
飴を1粒とり口に入れる
口の中に甘さが広がり 喉の渇きが
よくなった

この飴は 血を使って作られたもので
飢えや渇きをある程度抑えることができる



2週間前に眠りから覚めたときは
すごかった…
喉は熱く焼けるようだし
欲しくて欲しくて死ぬかと思った


ヴァンパイアって血を飲まないと
死んじゃうのかな?


純血種なんて全然死ねないし
永遠に等しいくらい生きられる
ずっとこの渇きと生きるのは
ヤダなー…



でも、お父様とお母様のように
素敵な家族を作って暮らすのも
憧れる


あーあ、
あの頃のことを思い出すと
無性に悲しくなってきた



そして 憎しみがうきでてきた


絶対 あいつらに復讐してやる…
ハンターたちにも…



ビキッ、バキッ
鈍い音を立てて足元から
壁に向けて ひびが入った



「あ、、また…」


少しの感情の高ぶりで
力が溢れてしまう