誰でもいいから


私が入った中学校は荒れていた


一年生の時学級委員に立候補した
私の声が高くて、
なかなかまとまらなかった

静かにして!と言うと、
私の声真似を男子が静かにしてー!と
大きな声で復唱をする

泣きそうだったが泣かなかった

男子学級委員は先生からの推薦でなった人でやる気もなかった
でも私のまとまらなさを見かねて助けてくれた

不良グループからは
ぶりっ子
と呼ばれるようになった

男子学級委員は
幼稚園が一緒だったらしい

親が覚えていた

不良グループからは
やはりぶりっ子と呼ばれていた


自分の声をコンプレックスと感じるようになった