ここで何があったの?
私の手には血がついた小刀があって、人が血を流して倒れている。
そして奇妙なことに手には人を斬った感触や、貫いた感触が残っている。
……だったら私がこの人たちを?
でも、分からない。
また一部の記憶が頭の中から消えている。
思い出そうとしても余計に頭がグルグルして混乱する。
目の前の光景が信じられなくて呆然と立っていたら、土方さんに腕が折れるのではないかと思うほど強く握られた。
「おい!答えろ、天宮!一体こりゃどういうことだ!説明しろ!!」
「あ、あの……ごめ、んなさい……。分か、りません……」
「分からないだ!?だったらこれは一体誰がやったんだ!どう見てもおまえがやったとしか思えねぇだろ!!」
憤怒にわななく土方さんを見たらガタガタと身体が震えた。
でも土方さん、信じて。
私、本当に分からないんです。
本当は私が一番知りたいの。


