今まで、大きいと思っていた龍馬さんの背中が小さく感じた。 それはおそらく彼が胸に抱えていた罪を知ったから。 龍馬さんの背に回した手をギュッと握る。 私には彼の中にある冷たい罪を解放する力はない。 でも、今だけはその冷たい罪を懐に抱え込んで、少しでもあたためてあげたかった。