私の師匠は沖田総司です【下】


今まで、大きいと思っていた龍馬さんの背中が小さく感じた。

それはおそらく彼が胸に抱えていた罪を知ったから。

龍馬さんの背に回した手をギュッと握る。

私には彼の中にある冷たい罪を解放する力はない。

でも、今だけはその冷たい罪を懐に抱え込んで、少しでもあたためてあげたかった。