「いただきます!」
箸を持ってカツ丼を食べる。
う゛っ……、やっぱりキツイ……。
脂っこい味と格闘しながらカツ丼を食べ進めていき、後少しで完食というところでピンポーンとチャイムが鳴った。
はっ!と、時計を見れば現在8時45分。
「やばっ!」
残りのカツ丼を口にかきこみ、急いで用意をして玄関の扉を開ければ
「蒼蝶、遅い!」
「ごめーん!」
腕を組んで仁王立ちする小鳩の姿。
今日、同じく全国大会に出場する小鳩と一緒に試合会場に行くことになっていた。
お゛おぉ……。家の前に高級感溢れる車が停まっている。そして、近くには執事さんらしき人もいる。
さすが小鳩お嬢様としか言いようがございません。


