ですが半年も授業を受けていなければ、授業の内容はチンプンカンプン。
先生が何を言っているのかさっぱりでした。
そしていよいよ留年を覚悟したとき、私の前に救世主が現れました。
『蒼蝶って、剣道の腕は一流だけど頭のできは普通なのね。まあ、あなたが剣道部に入るって約束してくれたら、勉強を教えてあげなくもないけど?』
剣道部の部長であり、幕末の時代で人斬り紅天女と恐れられた桜木小鳩です。
彼女も現代に戻り、私と同じく大怪我で入院していましたが、テストに焦りまくる私とは違い、かなり余裕そうでした。
小鳩は1年の頃から学年トップを独走していましたからね。
すでに3年の勉強を始めているとドヤ顔で自慢してきましたし、2年の勉強なんておちゃのこさいさいなのでしょう。
勉強を教える対価として剣道部に入部するという条件を出されましたが、危機迫った状態では断る余地もなく、条件をのみ、勉強を教えてもらうことになりました。
そして、小鳩のスパルタ教育のおかげで無事テストをクリアすることができ、3年に進級することができました。


