私の師匠は沖田総司です【下】


本当は熱中症や脱水症状などの症状がでてから飲ませるものだと思うのですが、まぁ、飲まないで行くよりは幾分マシかなと。

「おお、ちゃんと飲んどったで。蒼蝶ちゃんからやって言ったら真っ先に手に取って一気に」

「そうですか、よかったです」

一気に飲んだせいでお腹を壊さないか心配ですね。

「じゃ、そろそろ行ってくるわ。いい知らせを待っててや」

「……はい」

障子をパタンと閉めて、山崎さんは部屋を出ていく。

しばらくして、隊士たちが力強い声がした。

そして屯所から出ていく複数の足音。

少しして、私はむくっと起き上がった。

……そろそろかな。

本当は私も組長たちと一緒に池田屋に行こうと思っていたのですが、当然許可が下りるわけもなく、土方さんに部屋で大人しくしているように言われていました。

ですが、土方さん。今日、私が大人しくいうことを聞くと思ったら大間違いです。