私の師匠は沖田総司です【下】


「平助、一君!この貼り紙が見えないの?『組長、部屋に立ち入るべからず』って書いてあるでしょ?」

「紙に書いてある組長は、総司のことを指していると思うが?」

「そうですぜ。だからさっさと退きなせェ」

どうやら斎藤さんと平助君がお見舞いに来てくれたようですね。

しかし、会話や襖に写っている影からして、2人は組長に足止めをくらっている模様。

「絶対違う!天宮さんが僕だけ立ち入り禁止にするなんて……。とっ、とにかく!!二人とも3番隊と8番隊の組長だから天宮さんの部屋に入ったらダッ……!」

「部屋の前でみっともなく騒ぐな総司!」

「痛いっ!」

堪忍袋の緒が切れた土方さんが、組長の頭をパシーン!と叩きました。

あまりの痛みに悶絶する組長。

痛みに耐えて身体を丸める姿はまるでボールのようです。