私の師匠は沖田総司です【下】

それで、四人でおみくじの場所まで来たんだけど、今日がお正月ってことでそこには行列ができていた。

列の数は5。僕たちはそれぞれの列に並んだ。

こんなに並んでたら引く順番はバラバラになるだろうなって思っていたけど、運が良かったのか悪かったのか、四人同時におみくじの前に立つことができた。

「天宮さん、どうせなら同時に引こうよ」

「いいですよ」

天宮さんは笑顔で了承してくれる。

この反応からして、どうやら天宮さんはこの神社の噂を知らないようだ。

「じゃ、俺も蒼蝶と同時に引く」

「ウチも!」

おまえたち二人はさっさと引け。

坂本と謎の女が引くまで待ってようと思ったけど、二人に引く様子はない。

気が乗らないけど、後ろがつかえているから、さっさと引いた方がいいな。

「天宮さんが号令をかけてくれる?」

「分かりました。……せーのっ!」

僕たちは同時におみくじを引いた。

場所を移動してさっき引いたおみくじを開いてみる。

「やった」

おみくじには大吉と書かれていて、思わず小さな声を出して喜んだ。

まずは第一関門突破。

後は天宮さんだ。