私の師匠は沖田総司です【下】


「来いよ」

「あの……その……」

「今の時間帯は人通らねえから安心しろ」

確かに周りには人はいません。

でも、やっぱり恥ずかしいです……。

「……では、少しだけ」

龍馬さんの二の腕に頭を乗せて草の上に横になる。

龍馬さんは満足そうに微笑むと、私の髪を指に絡めながら優しく頭を撫でてくれました。

私、今すごく幸せだな……。

春特有のやわらかい日差しと、好きな人の温もりに包まれながら、うとうとと微睡む。

なんて贅沢なひと時だろう。

ずっと……続いて、欲しいな……。

あまりの気持ちよさに、私は外であることを忘れて眠ってしまった。