「来いよ」
「あの……その……」
「今の時間帯は人通らねえから安心しろ」
確かに周りには人はいません。
でも、やっぱり恥ずかしいです……。
「……では、少しだけ」
龍馬さんの二の腕に頭を乗せて草の上に横になる。
龍馬さんは満足そうに微笑むと、私の髪を指に絡めながら優しく頭を撫でてくれました。
私、今すごく幸せだな……。
春特有のやわらかい日差しと、好きな人の温もりに包まれながら、うとうとと微睡む。
なんて贅沢なひと時だろう。
ずっと……続いて、欲しいな……。
あまりの気持ちよさに、私は外であることを忘れて眠ってしまった。


