その情報がどこから漏れたのかは分からないが、

ルリと楽しく下校している時、

私は黒いマントにフードで顔を隠した人物によってさらわれた。

そして今に至るのだ。

一時的に力を制御されたとしても、

その力がいつ復活するかは自分でも分からない。

なんとも言えない恐怖が

私を包んでいた。

寒い冬、

手についている鎖が余計に冷たく感じた。