志織は数学が苦手というか、勉強が苦手みたいで、俺は勉強を教えてあげたいと思い、ただそれだけでもう勉強。




この時自分の独占欲に引いた。




他のやつに勉強を教えてもらってるところを見たくなかったんだろうな・・・



我ながらドン引きだ。




いつしか志織は、たくちゃんと呼ぶようになった。最初は神田君だったのだが・・・


放課後に数式を教えてあげている時だったかな?





「神田君って下の名前なんだっけ?」

「ん?拓磨だけど?」

「拓磨君かぁ・・・ん〜じゃぁたくちゃんね☆」

「・・・おう」





急に呼び名が変わって下の名前のなあだになって不覚にもドキッとした。

その流れで





「じゃぁ俺も志織ちゃんって呼ぶな?」




手に力が入って緊張してたのによく噛まずにいえたなぁと今は思う。




「ぇ?」



キョトンとした顔で俺を見上げる顔にドキドキしっぱなしだった、、



「ぁ・・・いや?ごめん」



そーだよなあ、名前で呼ばれるのって抵抗あんのかな?



「え??嫌じゃないよ、呼び捨てで良いのにって思ってただけだよ♪」




一人で落ち込んだかと思えば、その言葉に舞い上がっていた。


勝手に感情を振り回される俺


そ~いえば志織は結構自分の中で自問自答するくせがある。






その日から志織と呼ぶようになった。たぶん志織って呼んでいる男は俺だけだろうととても優越感に浸っていた。



家に帰ってもニヤニヤがとまらなかった。




実際他のクラスの男子や志織を狙っている奴に羨ましがられることが多かった。

紹介してくれとかいう奴もいたかな?もちろん全部断ったけど・・・


付き合ってるという噂も流れたが、それは志織に悪いかと思いちゃんと否定しておいた


ちなみに俺は人と同室が嫌なため、近くの格安アパートで一人暮らし。


寮より安い。




そして志織のボディガードの城之内とも話すようになり一緒につるむようになった。



そして



「あんた志織のこと好きでしょ。」




ボディガードにバレた。