未来に熱あれ、青春に光あれ!

「ねぇ、みんな自己紹介しようよ。
 私は純白。」
純白が笑顔で言う。

「僕の名前は、藍斗。」
藍斗が恥ずかしそうに言う。

「私は、桜柚です…。」
うつむいたまま、桜柚が言った。

「僕、桃我。」
「紫苑です。」
「蒼空よ、よろしくね!」
そして、皆お互いの名前を呼ぶ事に
なった。

「みんなで遊ぼうよ!」
桃我が滑り台を見つけて、滑り始めた。
すると、みんなも
「じゃあ、私も!」
「僕も!」
順番に並んで一人ずつ滑っていった。

こうなると、必ずいつか
追い抜きをする子が出てくる。
ほら、噂をすれば。

「追い抜かないでよ!」
蒼空が桃我に追い抜かれて叫ぶ。
「蒼空が遅いからだよ、
 早く滑ったら良かったのに。」
桃我は気にせずそのまま滑ってしまった。
案の定、蒼空が泣き始めた。
「桃我のバカ!
 追い抜きなんてひどいよ!!」