「理沙っ!あなた明日からってことわかってるの?」
ただいま、7時半。寝起きです…。
「な…にが?」
寝起きでうまく頭が回らない。
「何がって!あなたは呆れるわね。明日からクラブでしょ!用意してないじゃない」
だからってこんな朝早くから言う?
すると、蓮も寝癖をつけながら部屋に入ってきて言った。
「おふくろ、朝からこいつ怒らせんなよ。用意って言ったって道具がないんだから買いに行かなきゃ無理だろ」
「ほんとですよ…」
私もすかさずこうきの助け舟に乗った。
「そんなこと言ったって、あなたお金ないじゃない」
さすが、蓮のママ一歩も譲ろうとしない。
「そうだけど…」
少し小さめの声で言った。
そこで蓮のママは、
「わかったわよ。お金はだしてあげる。
だなら、今日1日分の買い物行って来なさい。私、急いでるのよ。それから、蓮も理沙の買い物手伝ってあげて!」
えっ…?
「…僕は?」
あっそうだ。将貴が1人になっちゃう。
「将貴は、友達でも誘ってどこかへ遊びに行ってちょうだい」
「わかった!」
私の弟ってなんでこんなに単純なの。
でも待って、、、
私と蓮は、買い物。
2人きりだよね…?
私達デートじゃない!?
でも、なんで蓮もなの?
まぁ、いっか。
だって初めてのデートだ!!