「……入試成績トップ学費免除?」
顔をしかめる恭一。
茉里や剣司も気になるようで、後ろから雑誌を覗き込んでいた。
「うん、そう!私が入試成績トップでこの高校に入れば学費が免除になるんだよ!
それでバイトはしなくてもいいんだし!」
早口でまくし立て上げる私の言葉に恭一は更に顔をしかめた。
「…お前の成績じゃ無理だろ。」
十分に顔をしかめたあと当たり前のように言い放った恭一。
むかっ。
「決めつけるのではないっ!
可能性は充分にある!」
何かの小説で書いてあった言葉を思い出して適当に言ってみる。
可能性は限りなく続くのだよ。
恭一くん。
それなら……と恭兄が口を開く。
次の瞬間、普段の兄ならば想像も出来ないような切ない顔をして、信じ難い言葉が飛び出してきた。
「俺も行く。」
「なぬっ!?」
その言葉に私だけではない茉里と剣士くんも驚いていた。

