ガラガラッ
数分すると、恭兄と剣司くんが教室に入ってきた。
残っていた数人の女子が、キャッと短く悲鳴を上げる。
「恭香、帰んぞ。」
「はぁい。 ねー恭兄!帰り道、本屋さん寄ってもい…」
「ダメだ。」
まだ全部いい終わらないうちに却下された。
「えー。いーじゃん!恭兄も一緒に行こうよ。」
「俺も行きたい!!」
「私が恭香を誘ったんだよ。」
茉里と剣司くんの言葉に、眉間にしわを寄せる恭兄。
「藤山はともかく、なんで剣司も来るんだ。」
藤山とは茉里の苗字だ。
私と茉里は顔を見合わせて、やったね!と目で合図した。

