** ** ** 「じゃあ、ばいばーい。」 自分の教室のドアを引きながら恭兄に手を振る。 「あぁ。絶対に男子と喋るんじゃねーぞ。あと、それから放課後はちゃんと待っとけよ。」 「はいはい。」 全く。 どれだけ過保護なんだか。 態度悪そうに歩いていく恭兄を見てため息をついた。 「あ、茉里おはよ〜。」 「おはよ。…なんか元気ないけど。」 「あは。そうかな?」