茉里が長いサラサラの髪の毛をうっとおしそうにはらう。
「なんかこの部屋暑くない?」
「そうかな。それより!恭兄なんてことしてくれてんの!!」
私、三上くんに嫌われたのかなって結構気にしてたんだけど。
「だーから。それぐらい恭香は溺愛されてるってこと。」
「…溺愛。」
「きっと、恭香にバイトやらせたくないのもそのせいよ。」
私を……溺愛してるから。
バイトをやらせたくない??
そんなの…。
「なんかおかしくない!?」
恭兄が私を溺愛してたとしてもお金にはかえられないよ!
「まぁ。おかしくないとは言えないよねぇ。」
茉里さん。
人ごとみたいに言わないで。
そんなにケラケラと笑って……
可愛いお顔が台無しよ。

