カラダ探し〜赤い人の怪談〜

出られない!


生徒玄関から出られない!


一人でいたら「赤い人」が現れるだけじゃない……一人だと校舎から出られないじゃない!


それなら、誰かがやって来るまで待つ方が良いのか……涙を流しながら、この理解不能の状況に震えるしかなかった。


「私が何をしたって言うのよ……ここから出してよ」


絶望に打ちひしがれて、私の力ではどうする事も出来ないと感じながらも、必死に考えを巡らせた。


そうだ、明日香と理恵はレポートを提出しに行ったわけだから、終われば帰るに違いない。









でも、もしも修正箇所があって直しをしていたら……だったら、明日香達がいる所に。


そう考えもしたけれど、また引き返すのは嫌だ。


このドア一枚隔てて外が見えているのに逆戻りなんて。


どうにかしてここを出たい。


今まで、一人でいてもこんな事はなかったのに、どうして今日に限って。


なんて言っていてもこの状況が良くなるわけじゃない。


学校でこんな事が起こるのに、どうして先生達は騒がないんだろう。


……言うはずないよね、学校に幽霊が現れるなんて。










「……先生?」











絶望していた私の脳裏に、一つの可能性が思い浮かんだ。


先生……職員玄関は事務室の前にある。


つまり、他に誰かがいるという事に。