3つ星物語

そしてきょろきょろと男子を物色する。
 
あの水色の制服は、T高校……カッコイイひとだけど、駄目だ。女には不自由してなさそうだ。
 
あの私服の2人組は、I高だろうか。I高の輩は堅そうで女に免疫がなさそうだから、軽い遊び相手としては荷が重い。もっと軽いノリのひとがいい。
 
私は行き交うティーンエイジを品定めしていたところだった。

「南生ちゃん? 随分早くに来てたんだねぇ」
 
聞き覚えのある声だった。ゆったりしている口調が特徴だ。
 
私は、ぱっと声のした方を見る。
 
学ランに、幼顔、中学生と間違われてもおかしくないベビーフェイス。笑うとえくぼができる。
 
ただその高い身長が中学生とは違うところを見せている。彼の身長は180cmを超えているのだ。
 
伊津(いづ)直哉――南生の、中学の時からの彼氏だった。
 
私の胸はぎゅっと縮こまってしまう。

「ああ……直哉くん」