二堂先生は1限目の化学の授業がなかったのか、それとも授業から帰ってきたのか、窓際のいつもの席に座ってコーヒーを飲んでいた。
うふふ。私の口許からは自然に笑みが零れていた。
「せーんせ」
私が背後から近づくと、先生は振り向いた。
「せんせ、ではなくて先生だろ。何だ?」
いつものお説教から始まった。
私は後ろ手で隠していた先生の携帯をおもむろに取り出した。
ひかえおろう。
「落し物ですよ。うふふ」
「ゴホッ」
先生はそれが自分の携帯だと認識した途端に、咳き込んだ。
そして慌ててコーヒーのマグカップを机にとん、と置いた。
「――」
先生は黙って私の手からさっと携帯を奪った。
私は動揺する二堂先生の姿が新鮮で、じっと見入ったまま立ちつくしていた。
うふふ。私の口許からは自然に笑みが零れていた。
「せーんせ」
私が背後から近づくと、先生は振り向いた。
「せんせ、ではなくて先生だろ。何だ?」
いつものお説教から始まった。
私は後ろ手で隠していた先生の携帯をおもむろに取り出した。
ひかえおろう。
「落し物ですよ。うふふ」
「ゴホッ」
先生はそれが自分の携帯だと認識した途端に、咳き込んだ。
そして慌ててコーヒーのマグカップを机にとん、と置いた。
「――」
先生は黙って私の手からさっと携帯を奪った。
私は動揺する二堂先生の姿が新鮮で、じっと見入ったまま立ちつくしていた。



