3つ星物語

しまった、と私は思った。

「休み時間以外は携帯出すなって言ってるだろう」
 
その鋭い目尻を一層細めて言った。
 
私は直哉くんから返ってきたメールを開き、そのままに放心状態だったのだ。

「携帯、今日一日没収だ」

「――はい」
 
私は素直に携帯を先生に渡した。
 
紗生玖生の担任の先生は注意程度で済むらしいけれど、うちの担任はスパルタの男教師で、携帯を目にしたらすぐ没収してしまうのだ。
 
背はすらりと高く、茶色に染めた髪はさらさらで、巷で噂の25歳という年齢にしては童顔だ。

しかし、同じ童顔の直哉くんとは違い、その二堂先生の鋭い眼光は私としては苦手だった。
 
これで直哉くんとの今日一日の関係が寸断されてしまった。
 
私は絶望的な思いでいっぱいになった。その気持ちを自分で抱きながら、やっぱり妹2人の言うとおり、直哉くんに依存しているのだと改めて思わされた。