「じゃあ、本人に聞いてみたら? ケータイ貸してよ。私、南生のフリして聞いてみるから」
「玖生。無茶なことは止めなさい」
「だってはっきりさせたいみたいじゃん、南生は」
「南生が直接伊津くんに聞くことに、意味がある」
「大体、南生は伊津くんに寄っかかりすぎなんだよ」
「……もたれかかりすぎなのは、否めない」
「だよねー」
私を差し置いて、2人はあれこれと好き勝手なことを言う。
私はふと、開けっ放しのカーテンから満月が見えた。
洗った後のような月はぴかぴかと光っていた。
直哉くん――。直哉くんも、この月を見ているのだろうか。
今日は満月だということに、気がついているだろうか。
私はまた、思いを月に飛ばした。
「玖生。無茶なことは止めなさい」
「だってはっきりさせたいみたいじゃん、南生は」
「南生が直接伊津くんに聞くことに、意味がある」
「大体、南生は伊津くんに寄っかかりすぎなんだよ」
「……もたれかかりすぎなのは、否めない」
「だよねー」
私を差し置いて、2人はあれこれと好き勝手なことを言う。
私はふと、開けっ放しのカーテンから満月が見えた。
洗った後のような月はぴかぴかと光っていた。
直哉くん――。直哉くんも、この月を見ているのだろうか。
今日は満月だということに、気がついているだろうか。
私はまた、思いを月に飛ばした。



