3つ星物語

きゅっと目をつぶると、涙がまたぽろぽろ零れてきた。
 
すると目頭をティッシュで拭われた。そうしてくれたのが紗生なのか玖生なのか、私は目を閉じていたから解らなかったけれど。

「あなたたちだって、森村くんや大地くんと結婚したいと思わないの? ぐすっ」
 
私はしゃくりあげながら尋ねた。

「考えたことないよー」

「私も、まだ」
 
即答した玖生に、紗生も同意の言葉で続く。

「なんで?」
 
私は目を開けて2人を見る。
 
涙で滲んだ光景は、紗生も玖生も似すぎていて、私たちは姉妹なのだと実感する。同時に、姉妹なのにどうしてこうも性格が違うのだろうと唸ってしまう。

「だって、大地とは別の男の子と遊ぶのも、楽しいもん。大地1人に縛られるのは嫌だよ」
 
と、玖生。

「私は……大学に行って勉強したいし、就職もしてみたいから」