3つ星物語

「何しに来たのよ」
 
私は嬉しさの反面、とまどいを覚えていた。

「何って、紗生に会いに」

「具合はどうなの」
 
彼が倒れたのは昨日の今日の話だ。

「極めて良好」

彼はしれっとしている。今の彼には、この間見せたような照れや気まずさはない。
 
ピンポンパンポーン、とそこで校内アナウンスが流れた。

『本日、16時より学級委員会が行われます。各クラスの委員は出席なさいますようお願いいたします。繰り返します。本日、16時より――』

「学級委員会かぁ」
 
私はひとりごちた。
 
厄介な集まりだ。でも、その役目も今期でもう終わり。開放された気持ちもあるし、感慨深い気持ちもあった。

「なに、学級委員だっけ、紗生」

「うん。でも今日で終わり。終わりにしたの」