3つ星物語

「あれは気持ち悪くなるから嫌」
 
さくさくとアイスのコーンを食べ終え、ぱっぱっと手を打ち合わせてコーンの粉をふるい、私は冷たいベンチから立ち上がった。

「どこ行くんだ? 輪投げ?」
 
ふあぁぁぁとあくびをしながら、森村くんが声を飛ばしてくる。

「帰るのよ。別に、やることもないし」
 
私の言葉に、森村くんはソフトクリームをがぶり、と口にくわえ、さっと立ち上がり、私の両腕を握った。

「あだ、あえ」
 
口の中にソフトクリームを突っ込んだままだから、何を云っているのか聞き取れないでいた。
 
私は掴まれていた両腕の片手を振り解き、森村くんの口からコーンを抜いてやった。

「まだ、ダメ」 
 
彼は口が自由になるとそう言い放った。

「森村くんだって、私なんかと一緒じゃつまらないでしょ。玖生たちと合流して、絶叫マシーンを楽しんでくるといいわ」