「…ってことがあってさー。どーしたらいいと思う?」




「知らん。行ってくれば?」




「うわ、ひどい。」




私は次の日の学校で、昨日のことを涼花に話してみた。




「でも、律のパパは知ってる人なんでしょ?一緒に行ってくれば?その前にその人の家行って遊んでくるとかさ。」




「そっか。その手があったのか。」




いやいや、天然とかじゃなくてね?




お父さんに相談してみるか。




「おい!舞津と奏乃!お前ら話してるんだったらこの問題解けるんだろうなぁ!?」




そう怒鳴ってきたのは数学の担任。




あ、そういや、今授業中だったんだっけ。




先生が示していた問題は中学校の復習。
Q.中央値とは?最頻値とは?




わ、わからん…。




「「わかんないです。」」




「お前ら!ちゃんと授業聞いとけ!後で居残りな!」




うわぁ…。




ちゃんと授業聞いとけばよかった…。




まず、中学校の復習とか要らないと思うんだけどなぁ…。