あの
「隣の学校に、ものすごく悪いヤンキーがいるらしい。」
という噂が流れて早くも一週間が過ぎた。



もう私たちの記憶にはその噂は薄れかけてきていた。



「ただいま~。」



「「おかえりー!」」



あ、お父さんが帰ってきた。



「律ー、これー。」



お父さんから渡されたのは可愛い洋服とか、バックとか。



「あ、ありがと。またあの人?」



「うん。律によろしくって。」



あの人とはお父さんの会社の同僚さんの女の人のこと。



私は顔見たことないんだけど、お父さんが仲良いらしくて。