ホームルームが終わり、放課後になった。
「高木さん、だよね?」
「あ、っと…千葉くん?」
教室を出ようとしたところで、千葉くんに声をかけられた。
「…塚原くんって、どこに行ったか分かる?」
「翔太?」
翔太の机を見ると、荷物がなくなっていた。
部活は、今日はないだろうし…
もう帰った?
あ、校内案内頼まれていたんだっけ?
「良かったらわたしが校内案内しようか?」
「いいよ、高木さんに悪いし」
「でも明日移動教室あるから、不便じゃない?
よく使う場所くらいなら案内できるよ」
翔太、明日からは部活で朝も放課後も忙しくなるだろうし…
「…じゃあ、お願いしようかな」
「うん」
校内案内している途中、千葉くんといろいろ話をした。
千葉くんは東京から引っ越して来たらしい。
おしゃれな、大人っぽい雰囲気は、都会から来たからなのかな?
隣を歩く千葉くんは、背が高くて、見上げる形になってしまう。
よく笑うし、何だか翔太に重なるところがあって、初対面でも緊張はしなかった。

