「あ、て言うかね!
二人とも座席表見た?」
「まだ…何かあったの?」
「たぶん転校生!
千葉って人、去年いなかったし」
“千葉”…?
情報通のアズが知らないくらいだから、やっぱり転校生なのかな…
「翔~太、残念だね♪」
「何が?」
「転校生、千葉の登場により、翔太と香菜の間に、ふふふ…」
「う、うるせー、バカ」
あ、そっか…
“高木”と“塚原”だから、“千葉”が間に入っちゃうのか…
離れちゃうのって、なんだか寂しいな。
「香菜、俺らの席あっち」
「あ、うん」
「ひゅーひゅー」
「っだぁー!うるせー!」
なんだかみんな楽しそう…?
翔太の後について行くと、翔太はわたしの二つ後ろの席に座った。
振り返ると、一つの机がある。
たった一つなのに、すごく遠く感じるのは何故だろう。

