「香菜ちゃんは、塚原くんのこと…好き?」
真剣な顔をした奈菜。
こんな奈菜、見たことない。
「も、もう何言ってるの?
翔太は友達だよ」
パァッと表情が明るくなる奈菜。
奈菜は、わたしが翔太と仲良くなる前から好きだった。
もしかしたら…なんて考えるわたしよりも、わたしが翔太と仲良くなる前から好きだった奈菜の方が、翔太には相応しいよ。
美男美女でお似合いだろうし。
何より…
妹の長い想いを、姉であるわたしには奪えない。
奈菜には笑っていてほしい。
「じゃあ、奈菜のこと応援してくれる?」
「…もちろんだよ」
「香菜ちゃん大好きーっ」
ぎゅっと抱き着いてくる奈菜。
嬉しいはずなのに、心はズキンと痛んだ。

