「あれ?
香菜ちゃん…と、塚原くん?」
「な、奈菜?」
左手に翔太の名残を感じながら歩いていたら、友達と下校中の奈菜に出会った。
「奈菜、先行ってるね」
「あ、うん。
分かった~」
奈菜の友達の視線が痛い。
「…あ、ごめんね。
奈菜、ジャマしちゃったかな?」
奈菜が上目遣いで聞いてきた。
無意識なのか、意図的なのか…
ずるいくらいにかわいい。
「そんなことないよ!
ね、翔太?」
「そうそう」
「奈菜はもう少し寄ってから帰るの?」
先に行った友達は近くのファミレスに入ったから、てっきり奈菜も寄るんだと思ってた。
「ん~、もう帰る。
奈菜も一緒に帰っても良い?」
「え、でも友達は…?」
「メールするから大丈夫。
電車の時間潰しのだけだったし」
「そうなんだ」
翔太と奈菜は、あまり仲良くはないと思う。
何度かわたしを介して話してるけど、別にお互いに友達ってくらいの仲じゃないだろうし…
不思議な組み合わせだなぁ…

