次の日…
翔太は朝練からなのか分からないけど、チャイムと共に教室に入って来た。
そんな翔太を先生が怒る声。
翔太の謝る声。
周りが笑う声。
全てが遠く感じた。
昨日までのわたしなら、みんなと一緒に“翔太はバカだね”なんて笑えたのかな?
今は、少し後ろに感じる翔太の存在に、胸がずきずきする。
「もー、翔太バカすぎだよねぇ」
「アズ、ダメ。
アイツは根っからのサッカーバカだから」
休み時間、アズとさっちんがわたしの所に来てくれた。
翔太は先生に呼び出されていて、教室にはいない。
「…どしたの、香菜?」
「え?」
「ぼーっとしちゃって。
らしくないじゃん」
「寝不足、かな…?
昨日なかなか宿題終わらなくてさ」
笑って誤魔化した。
寝不足って言うのは、嘘じゃないけど。
奈菜にも心配されたけど、翔太のことを相談できるわけないから。
「あ、翔太~
呼び出しはなんだったの?」
アズの“翔太”に、胸がドキッとした。
翔太、帰って来たんだ…

