笑って。


「............」

ぽかん。

という言葉が頭に浮かんで見えるわぁ...。

「.........山城?」

なぜに固まってんの。

「えと、その...委員の仕事あるから...」

「別に、待ってるけど?」
「えっ、でも、遅くなっちゃうよ?」

「なら尚更」

そう言うと、山城は首をこてんと傾げた。

わかってねぇな、こいつ。

「真っ暗な中彼女一人で帰らせられるかっつの」
「!」

そう言って初めて理解したようです。ハイ。

「でも、やっぱり悪いし......」

「はいはい、ならあんまり遅くなんねーように仕事して」


山城の肩を掴んで、くるっと後ろを向かせて背中を押す。

すると山城は案外素直に仕事に取り掛かった。

俺はイスに座ってそれを眺める。

こちらが気になるのか、ちょこちょこと俺を見ているのが愛らしい。


あれ。

可愛い.........?


いや、可愛いんだけど。




なんか、ここまでの言動を振り返ってみると。


眠ってる姿を見て、可愛い。

ウブなところを見て、可愛い。

.........挙句の果てにはキスしようと。






.....................俺惚れてね?


.........え、やばくね?



「......まじかよ」


元々フラれるために告白したようなものなのに、告白して二日で惚れるて。

っつーか俺の場合、告白した日=初めて話した日なんだけど。

うわぁ。まじかよ俺。


額に手を当てて下を向く。

.....................嘘だろ...。

もうその言葉しかでてこない。

ちら、と山城の方を向く。

山城は委員の男と話しているようで。

楽しそうに笑っている山城を見てると、なんとなくモヤモヤしてきた。



......いっちょ前にヤキモチですか。俺。

......。

..................。


「はぁ...」

認めよう。


「惚れてんな......これは」