「っ!?」
響くんの手が伸びてきて、強制的にキスさせられて。
それからしばらく唇が離れない。
離れることは離れるけれど、一瞬。
「っ、あの」
そろそろ苦しくなって彼に訴えるけれど、彼はどこ吹く風。
「んっ!」
さすがに酸素が欲しくなって、トントンと響くんの胸を叩くと、唇が離れた。
「...相変わらず、キス下手なのな」
「なっ!?それは、あなたが...っ...」
響くんの言葉に少しだけムカっとして、反論しようとすると、また唇をふさがれる。
「...っ、.........ん、ねぇ...ちょ、」
それからというもの、
響くんの性急なキスが続き、私が苦しくなって彼の胸を叩く、ということが30分程続いた。
おかげで酸欠になりかけた私は、その日クタクタになって眠りについた。
今回のことでわかったこと。
響くんはどうやら、独占欲が強いらしい。
もらったリングに、ネックレスごと触れる。
自然と笑がこぼれた。

