「っつーわけで!明日の6時!!ぜってーこいよ!?」

学校に着いて3分。

亮からされた説明。


「......マジでやんのか?」


羽鳥女子高との合コンの日程。

そりゃあ、約束はしたけど。

でもあれは神楽と付き合う前のことで。

っていうか俺付き合うことになったって言ったよね?


「でもお前行くっつったろ?」

「は?あぁ、わかった。じゃあパス」

「それは許さねぇよ?」
「俺彼女いるしー」

「るせぇよ女釣りだよわかってろよ」


いやわかってるよ。

「わかってっけどさー。もてんのは俺だしー?釣りっつーかほんとに釣っちゃうしー?」

「うぜぇぇえええ!」
「あの神楽も落としちゃったしー?」

「てめぇ女神を名前で呼ぶんじゃねぇよ!!!」



あーもう。うるさい。


「別に神楽は俺のなんだからいいだろ」
「俺のかんにふれんだよ!」

「そんなこと言ってっとホント行かねーぞ」


そう言えば、ぐっと言葉につまった亮はしばらく迷ってから。


「ったのむ!今回だけ!ホンット今回だけだから!」

手を合わせて頭を下げた。



はぁ.........バカかこいつは。

「.........なんかおごれよ」
「!!おう!!マジ神!」
「今回だけな」
「ったりめーよ!!」



仕方ねぇから、今回だけは行ってやることにする。

今回だけな。