「成瀬くん!帰ったんじゃなかったの?」 『ひとまちー』 携帯を触りながら答える成瀬くん。 「そっか!ならまた明日ね」 成瀬くんに手を振り歩き始める。 『楓先輩を待ってたんだけど?』 ん?私? 「え?私を?なんで?」 振り返り質問する。 『あのさ、先輩はこの薄暗い中帰るのは平気かもしんねーけど 先輩、一応女の子でしょ? ほっといて帰れるわけないじゃん』 成瀬くんは携帯を閉じ、答えた。 「…え?じゃ私を送るために?」 『そうだって言ってんじゃん。ほら帰ろ』 成瀬くんは私の隣に来て言った。