『帰ろうと思ったけど部室電気付いてたから』 「あ、そっか。ごめん。私ももう帰るから先に帰っていいよ!」 私がそう言うと成瀬くんは部室を出て行った。 私も帰る準備をして、部室の電気を消した。 「よし。鍵もかけた、あとは帰るだけ」 再度確認し、正門まで歩く。 運動場に置いてある時計台を見ると時刻は19時過ぎ。 生徒は何人か居るだけで辺りは春というのにうす暗い。 正門までもう少し。 正門を見ると成瀬くんの姿が。